ミジンコ
メダカの餌…ミジンコ
タマミジンコは1.0mm前後の大きさになる小型の種類です。体が丸いのが特徴的です。他のミジンコよりも殻が柔らかいので、熱帯魚の稚魚の餌として最も利用されている種類です。繁殖も簡単なのでどんどん増やすことができますよ。
ミジンコは水をはることができれば、どのような容器でも飼育することができます。
2リットルのペットボトルや小型のバケツで飼育する方が多いです。本格的に繁殖させたい時は水量が多いトロ舟を使います。
飼育数が多くなってくると酸素欠乏で死ぬ個体が急激に増え出すので、こまめに間引くか容器の数を増やすようにしてください。エアレーションをいれておくと、より多くのミジンコを飼育することができますよ。
容器の中には浮き草や落ち葉、流木など隠れ家になるものをたくさんいれてあげてくださいね。
ミジンコに適した水温は15度〜22度です。水温を保っていると元気に泳いでくれて、繁殖行動も活発になります。
低水温に強いので、10度近くになっても死ぬことはありません。しかし10度以下になると徐々に死ぬ個体が増え始めるので、冬越しは難しいです。
基本的に野生のミジンコは冬越しができる卵を産卵して親ミジンコはすべて死んでしまいます。冬場でも飼育数を保ちたい時は水槽用のヒーターを使いましょう。
一番おすすめの餌は苔が生えて緑色になったグリーンウォーターという水です。これは1週間ほど日当たりのいい場所に、水をはったバケツに熱帯魚の餌を入れておけば作ることができますよ。
熱帯魚を飼育していれば、すでにその飼育水に植物性プランクトンがいる可能性が高いので、そのまま使うことで餌を与えたことになりますよ。苔が生えた水草があれば、ぜひいれてあげましょう。
高い水温に注意しなければいけませんが、ミジンコを飼育している容器も日光の下に置いておくことで、自然と植物性プランクトンが発生して餌をあげなくても成長していってくれるようになりますよ。綺麗な水には餌がないので、なるべく古い水を使いましょう。
ドライイーストなどをあげる時は、頻度は1日に2回、1〜2分で食べきれる餌の量を与えましょう。
ミジンコのもっともいいポイントは生き餌なので食べ残しても水が悪化しないことです。また、稚魚の時はたくさん餌を食べられないので、1日に5回は餌をあげないといけないのですが、ミジンコを入れておけば、お腹が空くと勝手に食べてくれるので簡単です。
ミジンコを与える時は、水槽に餌を入れたということを気づかせないといけないので、目の前にスポイトで落としてあげるといいですよ。
ミジンコにはメスしかおらず、単独で繁殖していくことができます。
繁殖力がかなり高いので、2〜3匹ほどいれた飼育容器の水温を23度前後に保っておけば、1日で倍、2日でさらに倍とどんどん増えていきます。
飼育できれば繁殖もしてくれるので、特に意識する必要はありません。餌の量が多ければ繁殖スピードはさらに上がっていきますよ。
しかし、飼育水の環境が悪くなってくるとオスが生まれるようになります。オスとメスが交尾をすることによって、耐久卵と呼ばれる悪い環境に強い卵が生まれ始めます。耐久卵は乾燥や低温と高温の両方に強く、長くて数十年は卵の状態を保てるので、周りの環境が孵化に適した時になるまで待つことができます。